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一般社団法人 日本飼料用米振興協会 [j-fra]  ジャフラ

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 東都生協の飼料用米普及活動(東京都)




2016年8月20日

これまでに、飼料用米普及のためのシンポジウム(飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流集会)で
発表していただいた資料(PDF)をダウンロードしていただけます。

2016年 第9回 シンポジウム発表資料

2013年 第5回 シンポジウム発表資料






東都生活協同組合「産直」「共同」「民主」いのちとくらしを守るために

産直の東都生協(コープ)は、食の未来づくり運動に積極的に
取り組み、安心・安全な商品を東京都内にお届けしています。



東都生協

http://www.tohto-coop.or.jp/commodities/osusume/081103/

下記の資料は、2008年11月3日付の企画時のものです。
ここから本文です。コメで育てる!―飼料用米へのチャレンジ―


低い飼料自給率
日 本の食料自給率は40%。それに対して、飼料自給率「産直えさ米たまご」はさらに低い25%(農林水産省生産局畜産部資料2006年度概算)。なかでも、乳牛・肉牛・豚・鶏と あらゆる家畜の飼料として多く利用されているとうもろこしや大麦などの穀物飼料にいたっては10%(同前出)と、ほとんどを輸入に頼っているのが現状です。

飼料へのこだわり
東 都生協では「安全・安心な牛乳や卵、精肉は飼料から」の考えのもと、八千代牛乳・八千代牛肉・産直たまごなどを生産する飼料のとうもろこしにPHFコーン (ポスト・ハーベスト・フリー・コーン=収穫後農薬散布をおこなっていない輸入とうもろこし)を、アメリカで遺伝子組換え作物の栽培がはじまってからはさ らに取り組みを一歩すすめて非遺伝子組換えのPHFコーンを導入。
現在では、とうもろこしだけでなく、飼料に使われる大豆かすなども非遺伝子組換えに切り替えるなど、飼料への取り組みをおこなってきました。

飼料自給率の向上を
し かし、原油価格高騰、それにともなうアメリカでのバイオエタノール生産向け穀物の需要増加、輸送費の値上げなどから、2006年秋以降、飼料用穀物の高騰 が続いています。この飼料用穀物価格の高騰は、畜産農家に大きな打撃を与え、廃業を余儀なくされている生産者が後を絶たない状況です。
このような畜産業の危機に対し、価格高騰を続ける飼料用穀物の国産自給率向上、そして減反政策のもとで休耕田となっている土地を、再び水田として有効活用していくために、東都生協は飼料用米の取り組みをすすめています。

「産直えさ米たまご」試験供給
今年4月「産直たまご・洗卵(玉川)」の生産者小幡さんは、地元ひたち野農協の2軒の稲作農家に飼料用米の栽培(面積60a)を依頼することができまし た。はじめての試みでもあり、今年の収量は約6t。年間通して給餌した場合には、その割合は1%にも満たない量で、鶏卵に大きな変化はありません。
そこで、飼料用米の給餌を実感してもらえるよう、配合飼料中のとうもろこしをすべて飼料用米に置き換えて生産した鶏卵を、今回のみ試験供給することにしました。
数量限定でのご案内ですが、飼料用米(約66%)のほか魚粉やかき殻などを含め、飼料自給率を約7割まで引き上げて生産した「産直えさ米たまご」を、この機会にぜひお試しください。
また、お届けの際にはアンケートを添付いたしますので、ご協力をお願いいたします。

産直えさ米たまご・洗卵 6個(330g以上MS〜LL込)


一緒に考え、深め合う機会に
飼料のほとんどを海外に依存している日本の養鶏が、いま危機に立たされています。私のところでも、飼料の大部分を占めるとうもろこしや大豆の価格が著しく 高騰し、経営が立ち行かなくなっています。今のまま輸入に頼ってばかりいては、日本の畜産業に希望がもてません。
こうした状況から抜け出すために、新しい試みとして米を飼料に活用する取り組みをはじめました。残念ながら、今年は米の作付け量がまだまだ少なく、今回ご 案内する分稲作農家と小幡さんだけしかありませんが、年間供給できるよう農協や自治体の協力を得ながらすすめていきます。
これから先も安定した卵の生産ができる、足腰の強い養鶏の確立をめざします。同時に、この「産直えさ米たまご」を通じて畜産のこと、食料のことを組合員のみなさんと一緒に考え、深め合う機会になることを期待しています。
最後に、一番気がかりなのは卵の色のことです。見慣れた卵と比べると、黄身の薄い色に抵抗があるかもしれませんが、子どもたちにも理由を説明してあげてください。


生産者 小幡清陽


稲作農家と小幡さん(一番左)




「黄身の色はなんの色?」
卵の黄身は黄色い。当たり前のように思うかもしれませんが、じつは黄身の色は飼料に左右されています。飼料中にパプリカなどを混ぜれば、それだけで黄身の色は濃いオレンジ色のように変わります。極端な話、飼料によっては青い黄身を作ることも可能なのです。
「産直えさ米たまご」は、飼料中のとうもろこしをすべて飼料用米に置き換えて生産しました。黄色いとうもろこしを与えていないので、通常の産直たまごと比 べても、黄身はやや色が薄いレモンイエロー。一般的な市販品と比べるとその差はもっとありますが、飼料用米を食べているからこその色とご理解ください。

産直えさ米たまご・産直たまご・洗卵(玉川)・一般的な市販品


「かこうれんポーク」
肥育後期に飼料用米を配合!飼料用米をブレンドした配合飼料
「かこうれんポーク」の産地(有)日向養豚は、宮城県大崎市田尻にあります。日向さんご夫妻が中心となって、年間約4000頭の豚を東都生協向けに生産・出荷しています。
今年6月3回からは、肥育後期に飼料用米をブレンドした配合飼料で生産しています。飼料用米に使っているのは、「宮城ひとめぼれ」の産地としてや、「田ん ぼの生きもの調査」でおなじみのJAみどりの田尻地区の生産者が栽培したものを主体に、配合飼料に約7%ブレンドしています。
日向さん曰く「肉質に影響はなく、むしろ脂肪にコクと白さが増しておいしいと評価をいただいております。来年はさらに飼料米の割合を増やし、自給率を高めつつ品質の向上に努めていきます」とのこと。 冷蔵肉コーナーで毎週ご案内していますので、ぜひご利用ください。